2017年11月3日金曜日

八瀬から比叡山、坂本へ

今日は素晴らしい秋晴れです。今年の秋は連続で台風がきて週末は雨ばかりだったのでうれしい。

叡山電鉄の三宅八幡駅から電車に乗って八瀬比叡山駅へ行きます。歩いてもいいくらいの距離だけど。


八瀬駅です。


高野川を渡ります。女子も秋ルックですね。


ケーブル駅に来ました。でも乗り物にはのらず、徒歩で山頂を目指します。


登りのコースはこんな感じ。





ケーブル駅を少し越えると高野川沿いに細い道があるのでそこを登ります。
ちょっと先に保育施設があるので信号機がついています。


精華学園のグランドがあります。精華学園の校舎は御所のそばにあるのに、なぜグランドだけこんな遠くに作ったのだろう。精華学園は2016年に共学化されたんですね。
男子生徒が増えたからグランドをあとで作ったのかな?


グランドの敷地を区切る柵のすぐ横の細い場所を進んでいきます。


階段ができていて、整備されている、と思いきや、電力設備までですぐに山道に。


二週間前の台風の影響はまだ残ります。


「浄刹結界跡」以前はここから先は女人は侵入禁止されていた。





やがて林道らしき道へ。4WDなら走れそう。


見晴らしの良い場所にでます。進行方向に大原の町。


後ろを振り返ると、ゴミ処理場の建物が見えます。


いよいよ比叡山らしくなってきました。


ここからが少々めんどくさい。滋賀に抜けていきたいのだけれど、比叡山の頂上も踏んでみたい。よって遠回りをします。ちょうど上のお地蔵様たちが駐車場「Pマーク」を抜けたところ。


上の地図の「大比叡」という字をぐるりと囲んでいるルートに出てきました。ちなみにここからは拝観料がいるらしいのですが、払うところがありません。


黄色いですが紅葉が美しい。


ここはちょうど四明岳に向けて登る角です。休憩場所になっていてお弁当を食べている人が大勢いました。


景色はさっき見た大原と京都の北が見えます。


四明岳へ一丁との石碑。


比叡山頂へ向かいます。


山頂は巨大な駐車場とバス停があり、有料庭園もあります。ここは一度車で登ってきた覚えがありますが、足で登らないと頂上の感覚はないですね。


琵琶湖が眺められます。


さてここはまだ838m。頂上は大比叡で848mです。大比叡に向かうにはこんな脇道を行きます。


さきほどの大駐車場とは大違い。大比叡の頂上は、こんもりと盛った丘のような場所。


来た道をまっすぐ進み、延暦寺の方へ行きます。


この道を右に折れると坂本ケーブルの延暦寺駅。今回は左に折れます。


この道も倒木が。


樹齢の古い、大きな樹は、何か語りかけてくるものがありますね。


延暦寺の何かのお堂にでてきました。後ろにあるのは、防火用の貯水タンクかな?


延暦寺は大きく3つのエリアに分かれています。今回のルートでは東塔エリアを訪れます。


東塔が見えてきました。




阿弥陀堂と後ろに見えるのが東塔。阿弥陀堂では、厄除けのお経をあげていました。若いお坊さんの声は響きがきれいです。拝観料も兼ねて千円を賽銭箱へ。

比叡山延暦寺は天台宗の伝教大師最澄が788年に開いたお寺で、平安京が794年なのでほぼ同時期。桓武天皇と一緒に都市と学問の地を総括的に計画したのでしょうか?

真言宗の空海は最澄と同時期に唐へ渡り、空海は高野山を開きました。でもお寺としては比叡山の方が平安京のすぐそばということもあり、歴史の舞台に頻繁に登場します。

今読んでいる吉川英治の新平家物語でも、武蔵坊弁慶などの強力な僧兵を持つ比叡山は度々朝廷を脅かします。なかでも強訴(ごうそ)と呼ばれる方法は比叡山が、神輿をかついで御所へなだれこみ、天皇の直々に訴えるわけですが、さすがの天皇も、神輿は神様そのものなので、ひざまずかねばならなかったと言います。でもその神輿に矢を放ったのが平清盛なんですね。すごい男です。


阿弥陀堂のそばのトイレの横のなにげに綺麗な花だなと思い写真に撮って、あとで調べるとなんとジギタリス。猛毒です。でもショック療法的な効能もあるようです。これは延暦寺の誰かが栽培しているのでしょうけれどどういう意図なのでしょう。


根本中堂はあいにく大改修中で見れませんでした。


本格的に紅く染まったモミジ。


さて延暦寺東塔をあとにして、近江側へ向かいます。もちろんケーブルに乗らず徒歩で。


延暦寺会館。大浴場もある本格旅館。でも精進料理はどうも...2千円以上もするし。


ずっとなだらかな下り坂が続きます。



舗装された道路に出てきました。


琵琶湖がそばに見えます。


比叡山山道。日吉大社に続く道。


階段を下りて後ろを振り返る。


坂本への長い下り坂。先に琵琶湖が見えます。


思いのほかすぐに京阪の坂本駅が出てきました。ここから乗り継ぎなしに京都市役所駅まで運んでくれました。


0 件のコメント :

コメントを投稿